言上とよ子(Toyoko Gonjo)<日本の手仕事展2023>
日本の手仕事展2023 ~持続可能なものづくり~
陶芸作家 Ceramist
言上とよ子 Toyoko Gonjo
【作家メッセージ】
陶の器に、工芸(陶芸、金属、木工等)伝統装飾技法の一つである象嵌(素地を彫り、その部分に他の素材や異なる色を嵌め込む)をしています。
私の場合は、成形した素地が生渇きの時に、押刻、彫刻などの方法で線や面の凹文様を器面に付け、そこに異色の泥(化粧土)を埋め込み、はみ出した部分を削り取って象嵌文様を施しています。
とても手間はかかりますが、模様が際立つ、色彩豊かな作品を創る事が出来ます。
象嵌の装飾を施し個性を出しながら食べ物、飲み物、花等が引き立ち、使い易く気持ちが豊かになる作品を創っています。
自分の思いを込めながら、心に響く器を創作していきたいと思っています。
今年は6月にサンシール(フランス)で展示をしました、象嵌のペンダント・トップに組紐を合わせたペンダントも展示致します。
【Message from the artist】
I use the traditional decorative technique of damascening (carving the base material and inlaying other materials or different colors into the carved areas) on ceramic vessels.
In my case, when the molded base is still fresh, I apply a concave pattern of lines to the surface of the piece by pushing or carving, and then fill in the concave pattern with mud of a different color (decorative clay) and scrape off the overflow. Although this process is very time-consuming, it allows for the creation of a piece of art with a richly colored pattern that brings out the beauty of the piece. The damascening decorations give the piece a unique character, highlighting the food, drink, flowers, etc., and making the piece easy to use and pleasant to the eye. With my own thoughts and feelings incorporated into my work, I hope to create wares that resonate with people’s hearts. This year, I will also be exhibiting a pendant with a matched braided cord and a pendant top that I exhibited in Saint-Cyr (France) in June.
【経歴・受賞歴・出展歴など】
関西工芸文化協会理事
一般社団法人 大阪工芸協会会員
1980年 京都市クラフト展入選
1981年 京都府工芸美術展入選
1982年 京展入選
1983年 朝日現代クラフト展入選
1991年 日本クラフト展入選
1997,1998年 日本伝統工芸近畿支部展入選
1998,1999年 兵庫県工芸美術展入選、教育委員会賞受賞
2011年 日本陶芸展入選
2016,18,21年 大阪工芸展 我妻賞, クラフトパーク賞,
近鉄百貨店賞,受賞
2023年 大阪府工芸功労者表彰
等多数
1978年 京都市立芸術大学 陶磁器科 卒業
1979年 筑窯
築窯後、京都、大阪、神戸、奈良等で個展
2006年からは、毎年個展開催
グループ展、東京、大阪、京都、フランス、台湾等各地で開催
2016年 大阪工芸展受賞者展(京阪百貨店守口店美術画廊)
2017年 Saint-Cyr(France)
2018年 大阪工芸展受賞者展(京阪百貨店守口店美術画廊)
2019年 台日美術工芸交流展招待出展(国立公共資訊図書館台中市)
2020年 日台工芸交流展(神戸酒心館ホール)
2023年 Saint-Cyr(France)
等多数